防災の備えは自治体・公的機関の情報もあわせてご確認ください。仕様はメーカー公表値で、実際の使用時間や性能は使用環境により異なります。

シーン・用途別のおすすめ

「週末のキャンプで使い、ガスや電気が止まったときは家でお湯を沸かす1台」を選びやすいよう、重視するポイント別に整理しました。

こんな人・シーンに おすすめ 確認ポイント
ソロキャンプでシェラカップやケトルを使いたい タフまるXG Jr.イワタニ カセットフー タフまるXG Jr. 鍋底6cm以上に対応、本体約1.6kg
家族キャンプでダッチオーブンを使いたい タフまるXG / タフまるイワタニ カセットフー タフまるXGイワタニ カセットフー タフまる 耐荷重20kg、鍋底24cmまで
1台で大きな鍋から小さなクッカーまで使いたい タフまるXGイワタニ カセットフー タフまるXG 鍋底24cmまで(小さい鍋は6cm以上)
小さめのジュニアサイズのボンベも使い分けたい タフまるJr. / タフまるXG Jr.イワタニ カセットフー タフまるJr.イワタニ カセットフー タフまるXG Jr. カセットガスジュニアにも対応
ふだんの食卓と兼用して、軽く持ち出したい ウィンドシールドイワタニ カセットフー ウィンドシールド 本体約1.4kg、専用ハードケース付き

比較の観点

カセットこんろは、キャンプでは「屋外の風の中で火が安定するか」と「持ち運びやすさ」、ガスや電気が止まったときの備えでは「家庭にあるカセットボンベで使えるか」と「しまっておけるか」が大切になります。そこで今回は、風への対策をメーカーが明記した機種に絞りました。

候補にしたのは、次の条件をすべて満たすカセットこんろです。

  • カセットボンベ1本を本体に装着して使う、1口の卓上型カセットこんろであること
  • 屋外の風への対策(風防の構造など)を、メーカーが製品ページで明記していること
  • 持ち運び・保管用の専用ケースが付属していること
  • 主な仕様を、メーカーの公式サイトまたは公式オンラインショップの文字情報で確認できること
  • Amazonで本体単品の販売ページを確認できること

条件に当てはまらない機種は掲載していません。結果として、今回の5機種はすべて岩谷産業(イワタニ)の製品になりました。夜の調理や停電時のあかりにはモバイルバッテリー機能付きLEDランタンの比較、電気製品を動かしたい場合は1000Whクラスのポータブル電源の比較もあわせてご覧ください。

このジャンル特有の注意点: メーカーは、タフまる・タフまるJr.・ウィンドシールドなどの製品ページで、テント内・車内では使用しないよう警告しています。タフまるとタフまるJr.の取扱説明書では、狭い場所や換気の悪い場所での使用は、酸欠や一酸化炭素中毒、火災の原因になると説明されています。屋内で使うときも換気に十分注意し、使い方は各機種の取扱説明書に従ってください。

選ぶときの確認ポイント

  1. 最大発熱量(kW): 火力の目安です。大きな鍋でお湯を沸かすなら高めの値が向きます。一方で、ガスの減りも早くなります。
  2. 連続燃焼時間: ボンベ1本で強火を続けたときの時間です。気温によって変わるため、測定条件(気温20〜25℃など)も確認します。
  3. 使える鍋の大きさ: 大きい鍋の上限だけでなく、小さい鍋の下限も見ます。シェラカップを使うなら下限が小さい機種が便利です。
  4. 耐荷重: ダッチオーブンや大鍋を使うなら、鍋と食品を合わせた重さの上限を確認します。
  5. 使えるボンベ: 機種ごとに指定のボンベがあります。家に備えているボンベが使えるかを確認します。
  6. 重さとケース: 車への積み下ろしや、押し入れでの保管のしやすさに関わります。

スペック・使い方の比較表

表の見方

◎ 緑の太字はその項目で5機種のうち最も有利な値、▲ 赤字は最も不利な値です(色と記号の両方で示しています)。印を付けた項目:最大発熱量、本体質量、耐荷重(鍋・食品を含む)。価格は判定に使っていません。◎の数が多い機種が、すべての使い方で優れているとは限りません。表の「公式テキストで未確認」は、メーカーの公開情報で値を確認できなかった項目で、判定から外しています。

項目 イワタニ カセットフー タフまる イワタニ カセットフー タフまるXG イワタニ カセットフー タフまるJr. イワタニ カセットフー タフまるXG Jr. イワタニ カセットフー ウィンドシールド
商品名 イワタニ カセットフー タフまる イワタニ カセットフー タフまるXG イワタニ カセットフー タフまるJr. イワタニ カセットフー タフまるXG Jr. イワタニ カセットフー ウィンドシールド
型番 CB-ODX-1 CB-ODX-XG CB-ODX-JR CB-ODX-XGJR CB-WS-1
最大発熱量 3.3kW(2,800kcal/h) 3.4kW(2,900kcal/h) ▲ 2.3kW(2,000kcal/h) ▲ 2.3kW(2,000kcal/h) ◎ 3.5kW(3,000kcal/h)
ガス消費量 約236g/h 約245g/h 約169g/h 約169g/h 約254g/h
連続燃焼時間(カセットガス1本) 約75分 約75分 約102分 約102分 約78分
本体質量 ▲ 約2.4kg 約2.2kg 約1.6kg 約1.6kg ◎ 約1.4kg
ケース収納時の質量 約3.5kg 約3.3kg 公式テキストで未確認 約2.5kg 約2.2kg
本体サイズ(幅×奥行×高さ) 341×283×129mm 341×283×129mm 286×193×122mm 286×193×122mm 334×274×93mm
使える鍋の大きさ 鍋底の直径24cmまで(小さい鍋は鍋底16cm以上) 鍋底の直径24cmまで(小さい鍋は鍋底6cm以上) 鍋上部の直径20cmまで(小さい鍋は鍋底11cm以上) 鍋上部の直径20cmまで(小さい鍋は鍋底6cm以上) 目安として9号土鍋まで(下限は公式テキストで未確認)
耐荷重(鍋・食品を含む) ◎ 20kg ◎ 20kg 10kg 10kg 公式テキストで未確認
ダッチオーブン 使用可(鍋底24cm以下) 使用可 8インチまで 8インチまで 公式テキストで未確認
風への対策 ダブル風防ユニット・多孔式バーナー ダブル風防ユニット・多孔式バーナー ダブル風防ユニット・多孔式バーナー ダブル風防ユニット・多孔式バーナー 本体の風防構造
使えるボンベ イワタニカセットガス/パワーゴールド イワタニカセットガス/パワーゴールド イワタニカセットガス/パワーゴールド/ジュニア イワタニカセットガス/パワーゴールド/ジュニア イワタニカセットガス
安全装置 圧力感知安全装置ほか 圧力感知安全装置ほか 圧力感知安全装置ほか 圧力感知安全装置・容器装着安全装置ほか 圧力感知安全装置・容器装着安全装置ほか
付属のケース 専用キャリングケース 専用キャリングケース 専用キャリングケース 専用キャリングケース 専用ハードケース
購入リンク Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る

※ガス消費量と連続燃焼時間は、いずれもメーカー公表の気温20〜25℃・強火での値です。火力が小さい機種ほど燃焼時間は長くなるため、◎▲の判定から外しています。タフまるJr.・タフまるXG Jr.は、カセットガスジュニアを使うと連続燃焼時間が約45分になるとメーカーは公表しています。ガス消費量は、30分間の消費量を1時間に換算した値です。

各製品の特徴

イワタニ カセットフー タフまる

耐荷重20kg・ダッチオーブン対応の、風に強い定番モデル

イワタニ カセットフー タフまる

総評: 家族や数人のキャンプで、ダッチオーブンや大きめの鍋を使いたい人の候補です。メーカーは最大発熱量3.3kW、耐荷重20kg、鍋底の直径24cmまでの鍋に対応すると公表しています。

外側と内側の2つの風防で風をさえぎる「ダブル風防ユニット」と、炎が短く風の影響で消えにくい「多孔式バーナー」を搭載しています。スタンドはアルミダイカスト製で、専用キャリングケースが付きます。小さい鍋は鍋底16cm以上という条件があるため、シェラカップなどの小さな調理器具を使うならタフまるXGが候補になります。色はブラックとオリーブの2色です。

仕様の出典: 岩谷産業公式

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イワタニ カセットフー タフまるXG

タフまるの機能はそのままに、小さな鍋にも対応した上位モデル

イワタニ カセットフー タフまるXG

総評: 1台で大きな鍋から小さなケトルやシェラカップまで使い分けたい人の候補です。メーカーはタフまるの上位機種と位置づけ、耐荷重20kgやダッチオーブン対応といった特長はそのままとしています。

新しい形のごとくを採用し、鍋底の直径が6cm以上の調理器具なら使えるようになったとメーカーは説明しています。最大発熱量は3.4kWで、本体は約2.2kgとタフまる(約2.4kg)より軽くなっています。色はマットブラックの1色です。

仕様の出典: 岩谷産業公式 / 岩谷産業プレスリリース(PR TIMES)

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イワタニ カセットフー タフまるJr.

ダブル風防を受け継いだ小型モデル。ジュニアサイズのボンベにも対応

イワタニ カセットフー タフまるJr.

総評: ソロキャンプや少人数で、荷物を小さくしたい人の候補です。メーカーは本体約1.6kg、最大発熱量2.3kW、耐荷重10kgで、ダッチオーブンは8インチまで使えると公表しています。

タフまると同じダブル風防ユニットと多孔式バーナーを備えています。通常サイズのイワタニカセットガスに加えて、小さめのカセットガスジュニアも使えます。通常サイズのボンベでの連続燃焼時間は約102分です。小さい鍋は鍋底11cm以上という条件があります。ケースに入れたときの質量は、公式テキストで確認できませんでした。

仕様の出典: 岩谷産業公式

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イワタニ カセットフー タフまるXG Jr.

タフまるJr.の大きさで、鍋底6cmの小さなクッカーまで使えるモデル

イワタニ カセットフー タフまるXG Jr.

総評: ソロや2人のキャンプで、シェラカップやコーヒーケトルも使いたい人の候補です。メーカーは本体約1.6kg、ケース収納時約2.5kg、最大発熱量2.3kW、耐荷重10kgと公表しています。

X形状のごとくで、鍋底が6cm以上の調理器具も安定して載せられるとメーカーは説明しています。ダッチオーブンは8インチまで使えます。タフまるJr.と同じく、カセットガスジュニアを含む3種類のイワタニのボンベに対応します。安全装置として、圧力感知安全装置と容器装着安全装置が案内されています。

仕様の出典: イワタニアイコレクト(岩谷産業の公式オンラインショップ) / 岩谷産業公式

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イワタニ カセットフー ウィンドシールド

本体約1.4kg、高さ93mmの薄型に風防構造を備えたモデル

イワタニ カセットフー ウィンドシールド

総評: 家の食卓でふだん使いしながら、ベランダや庭、キャンプにも持ち出したい人の候補です。メーカーは最大発熱量3.5kW、本体約1.4kg、ケース収納時約2.2kgと公表しています。

本体の風防構造が、風による炎の揺らぎを抑えるとメーカーは説明しています。ただし、使用環境によっては効果が得られない場合があるとも注記しています。ボンベを適度に温めて火力を保つ「ヒートパネル」を搭載し、専用のハードケースが付きます。使えるボンベはイワタニカセットガスのみです。耐荷重とダッチオーブンへの対応は、公式テキストで確認できませんでした。メーカーは販売ルート限定の商品としています。

仕様の出典: 岩谷産業公式

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ガスや電気が止まったときの備えとして

カセットこんろは、ふだんのキャンプで使い慣れておくと、もしものときにも扱いやすくなります。岩谷産業は、使いながら買い足す「ローリングストック」での備えをすすめています。

  • ボンベの期限: カセットボンベは、製造から約7年以内の使い切りが目安とされています。製造年月は缶底の数字で確認できます。
  • こんろ本体の期限: ガス漏れを防ぐゴム部品が経年劣化するため、製造から10年を目安に買い替えを検討するよう案内されています。
  • 備える本数: 岩谷産業は、2人分の食事や飲み物などを想定した1週間分の必要本数の試算を公開しています。気温が低いと必要な本数が増えるとしています。
  • PSLPGマーク: 国内で販売されるカセットこんろは、法令によりPSLPGマークの表示が義務付けられていると岩谷産業は説明しています。購入時に本体の表示を確認してください。各機種の表示は、本記事では公式テキストで未確認です。
  • 保管: タフまるの取扱説明書では、ボンベを本体から外し、火気や直射日光を避けた湿気の少ない40℃以下の場所に保管するよう案内されています。

参考: カセットこんろ・カセットボンベの使用期限(岩谷産業) / カセットボンベの備蓄目安(岩谷産業) / PSLPGマークについて(岩谷産業)

よくある質問

結局、5機種の中でどれを選べばいいですか?

風に強いカセットこんろは、ソロや2人で小さなクッカーも使うならタフまるXG Jr.、家族でダッチオーブンから小さなケトルまでならタフまるXGが候補です。食卓と兼用して軽さを重視するならウィンドシールドも検討できます。

風に強いカセットこんろなら、テントの中や車の中で使えますか?

風に強いカセットこんろでも、テントの中や車の中では使わないでください。メーカーはタフまる、タフまるJr.、ウィンドシールドなどでその使用を警告し、狭い場所では酸欠や一酸化炭素中毒、火災の原因になると説明しています。

防災用に、カセットボンベは何本くらい備えればいいですか?

人数や食事の内容、気温で変わるため、本記事では本数を断定しません。岩谷産業は、2人分の食事や飲み物などを想定した1週間分の必要本数の試算を公式サイトで公開しており、気温が低いと必要な本数が増えることにも触れています。お住まいの自治体の情報もあわせて確認してください。

カセットボンベやカセットこんろに使用期限はありますか?

岩谷産業は、カセットボンベは製造から約7年以内の使い切りを目安とし、カセットこんろは製造から10年を目安に買い替えを検討するよう案内しています。ふだんのキャンプや食卓で使いながら買い足す「ローリングストック」での備えをすすめています。

他社のカセットボンベは使えますか?

メーカーは、各機種で指定した専用の容器(ボンベ)を使うよう案内しています。5機種はいずれもイワタニカセットガスが指定で、機種によってカセットガスパワーゴールドやカセットガスジュニアも使えます。指定以外のボンベを使うと、ガスが漏れたり正常に使えなかったりする場合があるとメーカーは説明しています。

火力が強いのはどれですか?

最大発熱量は、イワタニ カセットフー ウィンドシールドが3.5kW(3,000kcal/h)で最も大きく、タフまるJr.とタフまるXG Jr.が2.3kW(2,000kcal/h)で最も小さい値です。ウィンドシールドは本体質量も約1.4kgで最も軽い機種です。

各製品の詳細ページ・情報源

表の見方・注記

対象は最大発熱量・本体質量・耐荷重です。

※仕様は執筆時点(2026年10月)の岩谷産業公式サイト・公式オンラインショップ・プレスリリースの情報です。