防災の備えは自治体・公的機関の情報もあわせてご確認ください。仕様はメーカー公表値で、実際の使用時間や性能は使用環境により異なります。
シーン・用途別のおすすめ
「週末のキャンプにも、もしもの停電にも使える1台はどれか」を判断しやすいよう、重視するポイント別に整理しました。
比較の観点
ポータブル電源は、キャンプでは「持ち運びやすさ」、停電への備えでは「切り替えの速さ」や「充電のしやすさ」が大切になります。同じ1000Whクラスでも、重さ・ポート構成・充電時間には違いがあります。
候補にしたのは、次の条件をすべて満たすポータブル電源です。
- メーカー公表の容量が1000Whクラス(1024〜1070Wh)で、定格出力1500W級(1500〜1550W)のモデル
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、停電時の自動切替(UPS・自動切替などメーカーの呼称)をメーカーが公表していること
- メーカーの日本向け公式サイトで、主要な仕様を文字情報で確認できること
数値は各メーカーの公式サイトにもとづきます。
このジャンル特有の注意点: 容量が同じでも、使える時間はつなぐ家電の消費電力や気温で変わります。「この家電が何時間使えるか」は、各メーカーの公式ページの目安で確認してください。室内での保管・充電方法も、取扱説明書の案内に従ってください。
選ぶときの確認ポイント
- 容量(Wh): 5機種とも1000Whクラスです。使える時間は家電の消費電力で変わります。
- 定格出力(W): 使いたい家電の消費電力が、定格出力の範囲に収まるかを確認します。
- 本体重量: キャンプや車への積み下ろしが多いなら、軽さが効いてきます。
- UPS機能の切替時間: 停電時に、つないだ機器への給電がどのくらいで切り替わるかの目安です。
- 充電方法と時間: コンセントの最短充電時間は、特定のモードでの値であることが多い点に注意します。
スペックの比較表
表の見方
◎ 緑の太字はその項目で5機種のうち最も有利な値、▲ 赤字は最も不利な値です(色と記号の両方で示しています)。印を付けた項目:容量、本体重量、UPS切替時間。価格は判定に使っていません。◎の数が多い機種が、すべての使い方で優れているとは限りません。表の「公式テキストで未確認」は、メーカーの公開情報で値を確認できなかった項目で、判定から外しています。
| 項目 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | Jackery ポータブル電源 1000 New | Anker Solix C1000 Portable Power Station | EcoFlow DELTA 3 Plus | Jackery ポータブル電源 1000 New V3 | Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station |
| 容量 | ◎ 1070Wh | 1056Wh | ▲ 1024Wh | ▲ 1024Wh | ▲ 1024Wh |
| 定格出力(AC) | 1500W | 1500W(SurgePad 2000W) | 1500W(サージ3000W、X-Boost 2000W) | 1500W(瞬間最大3000W) | 1550W(AC1口使用時は1500W、瞬間最大2300W) |
| 本体重量 | 約10.8kg | ▲ 約12.9kg | 約12.5kg | ◎ 約10.6kg | 約11.3kg |
| サイズ | 327×224×247mm | 約37.6×20.5×26.7cm(幅×奥行×高さ) | 39.8×20.2×28.4cm | 314×201×234mm | 約38.4×20.8×24.4cm |
| UPS切替時間 | 20ミリ秒(0.02秒)未満 | 20ミリ秒 | ◎ 10ms未満 | 0.01秒以内 | 約0.01秒(10ms、メーカー表記は停電時の自動切替) |
| ACでの最短充電時間 | 最短60分(アプリの緊急充電モード) | 約58分(超急速充電モード、通常モード約90分) | 最短56分 | 約73分(緊急充電モード約50分) | 約54分 |
| 電池の寿命(公式表記) | 約4000回、4000回後も70%を維持 | 3,000回以上で初期容量の80% | 4000回以上、4000回後も残容量80%以上 | 約6000回、70%を維持 | 4000回以上で80% |
| 出力ポート | USB-C×2・USB-A×1(AC口数は公式テキストで未確認) | AC×6・USB-C×2・USB-A×2・シガーソケット×1 | 合計13個(AC・DC・USB-A/C・シガーソケット) | AC×3(2系統)・USB-C(最大100W)ほか | AC×5・USB-C×3・USB-A×1・シガーソケット×1 |
| ソーラー入力 | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 | 最大1000W(500W×2) | 合計最大400W | 公式テキストで未確認 |
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※ACでの最短充電時間は、各メーカーが指定するモード・条件での値で、条件が揃わないため◎▲判定の対象外としています。電池の寿命も、残容量の基準(70%/80%)が異なるため判定の対象外です。Ankerのポート構成は公式ページの比較表にもとづきます。Jackery 1000 New V3のサイズはJackery Japanのニュースリリースの値です。UPS切替時間は、DELTA 3 Plusの「10ms未満」を◎とし、「0.01秒以内」「約0.01秒」の2機種は10msちょうどを含む表記のため印を付けていません。
各製品の特長
総評: できるだけ容量を大きくしたい家庭向けの候補です。公式は容量1070Wh、定格出力1500W、本体約10.8kg、サイズ327×224×247mmと公表しています。
電池はリン酸鉄リチウムイオンで、公式は約4000回の充放電サイクル後も工場出荷時の70%の電池残量を維持するとしています。停電時は20ミリ秒(0.02秒)未満で給電を切り替えるUPS機能と、充電しながら使えるパススルー機能に対応します。USB-C×2とUSB-A×1を備え、アプリ(Wi-Fi・Bluetooth)で状態を確認できます。
仕様の出典: Jackery Japan公式
総評: 停電時に冷蔵庫や照明、スマートフォンなど複数の機器を同時に使いたい場合の候補です。公式は容量1056Wh、AC出力1500W、本体約12.9kgと公表しています。
SurgePad機能を使うと、定格消費電力2000Wまでの機器を動かせると公式は説明しています(パススルー充電中は利用不可)。UPS機能は停電時に20ミリ秒で切り替わります。電池は初期容量の80%まで劣化するまでのサイクル回数が3,000回以上とされています。前面に大型のLEDライトを搭載し、満充電のまま保管できる点も公式が案内しています。
仕様の出典: Anker Japan公式
総評: 停電時の切り替えの速さや、ソーラーパネルでの充電を重視する場合の候補です。公式は容量1024Wh、定格出力1500W(サージ3000W)、本体約12.5kg、サイズ39.8×20.2×28.4cmと公表しています。
AC充電は最短56分、ソーラー入力は500W×2の最大1000Wです。UPS機能は10ms未満で切り替わり、悪天候の警報が出たときにアプリへ通知する「Storm Guard」機能も公式が案内しています。電池はLFPで、4000回のサイクル後も残容量80%以上とされています。出力ポートは合計13個です。
仕様の出典: EcoFlow Japan公式
総評: キャンプや車中泊など、持ち運ぶ機会が多い家庭向けの候補です。公式は容量1024Wh、定格出力1500W(瞬間最大3000W)、本体約10.6kgと公表しており、重さは本記事の5機種で最も軽い値です。
電池はリン酸鉄リチウムイオンで、約6000回の充放電サイクル後も70%を維持するとしています。停電時は0.01秒以内に切り替わるUPS機能を備えます。ACでの充電は約73分、緊急充電モードでは約50分です。AC出力は3口(2系統)で、USB-Cは最大100W、ソーラー入力は合計最大400Wです。
仕様の出典: Jackery Japan公式(1000 New V3)
総評: 定格出力の余裕と、ACでの充電の速さを重視する家庭向けの候補です。公式は容量1024Wh、定格出力1550W(AC1口使用時は1500W、瞬間最大2300W)、AC充電約54分と公表しています。
電池はリン酸鉄リチウムイオンで、4000回以上の充放電後も80%としています。停電時は約0.01秒(10ms)で自動的に給電を切り替えるとしています。メーカーはこの機能を「UPS」とは表記していないため、本記事では停電時の自動切替として扱っています。出力はAC×5・USB-C×3・USB-A×1・シガーソケット×1で、本体は約11.3kgです。ソーラー入力の最大値は、公式の文字情報で確認できませんでした。
仕様の出典: Anker Japan公式(C1000 Gen 2)
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よくある質問
結局、5機種の中でどれを選べばいいですか?
1000Wh級ポータブル電源は、持ち運びなら約10.6kgのJackery 1000 New V3、容量なら1070WhのJackery 1000 Newが候補です。切り替えの速さならEcoFlow DELTA 3 Plus、口数ならAC出力6口のAnker Solix C1000も検討できます。
1000Whクラスとはどのくらいの容量ですか?
本記事の5機種は、メーカー公表の容量が1024Whから1070Whの範囲に入るモデルです。実際に使える時間は、つなぐ家電の消費電力や使用環境で変わります。家電ごとの目安は、各メーカーの公式ページの案内を確認してください。
UPS機能とは何ですか?
この自動切替は、コンセント経由で家電へ給電し、停電時にバッテリーへ切り替える機能です。DELTA 3 Plusは10ms未満、Jackery 1000 New V3は0.01秒以内です。C1000 Gen 2はUPSではなく自動切替と説明されています。
充電時間はどれくらいですか?
1000Wh級のコンセント充電の最短は、EcoFlow DELTA 3 Plusが56分、Anker Solix C1000が超急速充電モードで約58分(通常は約90分)です。Jackery 1000 Newは緊急充電モードで最短60分です。最短時間は特定のモードでの値です。
いちばん軽いのはどれですか?
5機種のうち、Jackery ポータブル電源 1000 New V3が約10.6kgで最も軽く、Anker Solix C1000 Portable Power Stationが約12.9kgで最も重い値です。
各製品の詳細ページ・情報源
- Jackery ポータブル電源 1000 New: Jackery Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- Anker Solix C1000 Portable Power Station: Anker Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- EcoFlow DELTA 3 Plus: EcoFlow Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- Jackery ポータブル電源 1000 New V3: Jackery Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station: Anker Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
表の見方・注記
対象は容量・本体重量・UPS切替時間です。
※仕様は執筆時点(2026年10月)のメーカー公式サイトの情報です。
