防災の備えは自治体・公的機関の情報もあわせてご確認ください。仕様はメーカー公表値で、実際の使用時間や性能は使用環境により異なります。
シーン・用途別のおすすめ
「週末のキャンプではテントの床の凹凸をやわらげる寝床になり、停電や避難のときには床の上で体を休める1枚」を選びやすいよう、重視するポイント別に整理しました。
比較の観点
インフレーターマットは、キャンプでは「地面の凹凸や冷えを感じにくく、朝までぐっすり眠れるか」、停電や避難への備えでは「床の上でも体を休めやすく、電気を使わずに広げられるか」が大切になります。そのうえで、車や家での置き場所に関わる収納サイズと重さも見ておきたいポイントです。
候補にしたのは、次の条件をすべて満たすインフレーターマットです。
- 1人用(シングル・ソロサイズ)であること
- 中材にウレタンなどのフォームが入ったインフレーターマットであること
- 使用時の厚さが5cm以上、長さが190cm以上と公表されていること
- 使用時の大きさ・収納時の大きさ・重さを、メーカーが公式サイトの文字情報で公表していること
- メーカー公式サイトで製品ページを確認でき、Amazonで本体単品の販売ページを確認できること
DODのソトネノサソイSは厚さ約4.5cm、ロゴスの(ダブルバルブ・高密弾力)100セルフインフレートマット・SOLOは長さ約186.5cmと公表されており、条件に合わないため掲載していません。ロゴスの(楽ちんバルブ・高密弾力)55セルフインフレートマット・SOLOは条件を満たしますが、Amazonの販売ページで別サイズの商品が表示される場合があったため、今回は掲載を見送りました。夜の明かりはモバイルバッテリー機能付きLEDランタンの比較、停電中の情報収集には手回し充電ラジオの比較もあわせてご覧ください。
このジャンル特有の注意点: 厚さや大きさは、空気の入れ具合で変わります。寝心地や暖かさの感じ方は、体格や地面の状態、気温、寝袋との組み合わせで大きく変わるため、本記事では寝心地の優劣を付けていません。断熱性の目安になるR値は、公表している機種が1つだけのため判定から外しています。マットの上で跳ねないこと、空気を入れすぎないことなど、使い方や保管の方法は各製品の取扱説明書に従ってください。
選ぶときの確認ポイント
- 厚さ: 厚いほど地面の凹凸を感じにくくなる一方、収納時は大きく重くなりやすくなります。本記事の5機種は5〜10cmです。
- 幅と長さ: 寝返りが多い人や背の高い人は、幅と長さに余裕がある機種を選ぶと、はみ出しにくくなります。テントの床の寸法とも見比べておきましょう。
- 重さと収納サイズ: 車や家での置き場所、持ち運ぶ距離を考えて確認します。本記事の5機種の重さは約1.9〜4.6kgです。
- 空気の足し方: 自動で膨らむ量には限りがあります。付属の収納ケースで空気を足せるか、別売りのポンプが勧められているかを確認しておくと、設営で迷いません。
- 連結とシーツ: 家族で並べて寝るなら、連結できる機種が便利です。シーツを取り外して洗える機種もあります。
スペック・使い方の比較表
表の見方
◎ 緑の太字はその項目で5機種のうち最も有利な値、▲ 赤字は最も不利な値です(色と記号の両方で示しています)。印を付けた項目:厚さ、幅、長さ、重量。価格は判定に使っていません。◎の数が多い機種が、すべての使い方で優れているとは限りません。表の「公式テキストで未確認」は、メーカーの公開情報で値を確認できなかった項目で、判定から外しています。
| 項目 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル | スノーピーク キャンピングマット2.5w | DOD ソトネノキワミS(タン) | キャプテンスタッグ エクスギア インフレーティングマット | WAQ インフレータブル式マット 8cm(タン) |
| 型番 | 2000036153 | TM-193 | CM1-649-TN(Amazonの表記は CM1-649-TN-NP、マクラなし) | UB-3027 | 公式テキストで未確認(Amazonの表記は waq-m8) |
| 使用時の大きさ(長さ×幅×厚さ) | 約198×68×10cm | 198×77×6.2cm | (約)208×80×10cm | (約)198×63×5cm | (約)190×65×8cm(幅は連結部含む) |
| 厚さ | ◎ 約10cm | 6.2cm | ◎ (約)10cm | ▲ (約)5cm | (約)8cm |
| 幅 | 約68cm | 77cm | ◎ (約)80cm | ▲ (約)63cm | (約)65cm(連結部含む) |
| 長さ | 約198cm | 198cm | ◎ (約)208cm | (約)198cm | ▲ (約)190cm |
| 重量 | 約2.7kg | ◎ 1.9kg | ▲ (約)4.6kg | (約)2.2kg | (約)2.5kg |
| 収納時の大きさ | 約φ21×72cm | φ20×85cm | (約)W91×D23×H23cm | (約)外径20×長さ65cm | (約)縦65×幅20cm |
| 自動で膨らむ旨の記載 | あり | 公式テキストで未確認 | あり | あり | あり(約3分で膨らむと記載) |
| 中材 | ポリウレタンフォーム | TPUフォーム(仕様欄)/ウレタンフォーム(特長欄) | ポリウレタンフォーム | ポリウレタンフォーム | ひし形打ち抜きウレタンフォーム |
| 表地・生地 | ポリエステル | 表地 75Dポリエステル/裏地 75Dポリエステル(ノンスリップ加工) | ポリエステル(TPUコーティング) | ポリエステル(PVC加工) | PVC75D |
| 空気の足し方 | 収納ケースが簡易ポンプになる | ポンプ収納ケースで注入できる | 仕上げに別売りポンプの使用を推奨 | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 |
| 連結 | 公式テキストで未確認 | サイドのベルクロで連結できる | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 | スナップボタンで連結できる |
| R値(断熱性の目安) | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 | 公式テキストで未確認 | 6.0 |
| 主な付属品 | 収納ケース | ポンプ収納ケース、リペアキット | マットカバー、キャリーバッグ、固定用ベルト×2 | 公式テキストで未確認(Amazonの商品名は「バッグ付」) | 公式テキストで未確認 |
| 購入リンク | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る |
※各社の日本語公式サイト(公式オンラインストアを含む)の値です。大きさは、各社の表記(幅×長さ×厚さ など)を長さ×幅×厚さの順に並べ替えています。厚さと大きさは空気の入れ具合で変わり、DODはW・Dの数値に個体差があると注記しています。収納時の大きさは形の表し方がそろわないため、R値は公表が1機種だけのため、判定から外しています。WAQの幅は連結部を含む値です。
各製品の特徴
総評: 底つきしにくい厚さを重視する人の候補です。メーカーは使用時サイズ 約198×68×10(h)cm、重量 約2.7kgと公表しています。
厚さ10cmのポリウレタンフォームが入ったセルフインフレーターマットで、バルブを全開にすると空気を吸い込んで膨らみます。ふくらみが足りないときは、付属の収納ケースを簡易ポンプとして使えるとコールマンは説明しています。
バルブには逆止弁があり、ポンプで空気を入れるときはマットの中の空気が外へ戻りにくく、空気を抜くときは外の空気が入りにくい構造です。収納時サイズは約φ21×72cmです。同じシリーズに幅128cmのダブルもあります。Amazonの販売ページでは在庫が残りわずかと表示されることがあるため、購入前に確認してください。
仕様の出典: コールマン公式(ハイピーク/シングル)
総評: 車への積み下ろしや持ち運ぶ重さを抑えたい人の候補です。メーカーはサイズ 198×77×6.2(h)cm、重量 1.9kgと公表しています。
寝返りを打っても落ちにくいワイドタイプで、厚さは6.2cmです。付属のポンプ収納ケースのノズル接続口にマットのノズルを差し込むと、空気を入れられます。リペアキットが付属し、小さな穴や破れは自分で直せるとスノーピークは説明しています。
裏地はノンスリップ加工で、サイドのベルクロで連結できます。中材は、仕様欄ではTPUフォーム、特長欄では軽量ウレタンフォームと記載されています。バルブを開くと自動で膨らむかどうかは、公式サイトの文字情報では確認できませんでした。収納サイズはφ20×85cmです。
仕様の出典: スノーピーク公式(キャンピングマット2.5w)
総評: 寝返りが多い人や背の高い人など、幅と長さに余裕がほしい人の候補です。メーカーはサイズ (約)W80×D208×H10cm、総重量 (約)4.6kgと公表しています。
中に10cm厚のウレタンが入った自動膨張式インフレータブルマットで、バルブを開くと自動で膨らみます。DODは、マットの弾力を引き出すため、仕上げに別売りのポンプを使うことを勧めています。吸気モードと排気モードを切り替えられる360°バルブを採用しています。
シーツはポリコットン(ポリエステル80%、綿20%)で、取り外して洗濯機で丸洗いできます。収納サイズは(約)W91×D23×H23cmで、5機種の中では重く大きめです。2025年8月29日出荷分から「ソトネノマクラ」は付属しません。執筆時点でDOD公式ストアでは購入できるバリエーションがないと表示されていたため、購入前に販売ページで在庫を確認してください。
仕様の出典: DOD公式(ソトネノキワミS)
総評: 収納場所を取りたくない人や、家に置いて備えておきたい人の候補です。メーカーは製品サイズ (約)幅63×長さ198×厚さ5cm、重量 (約)2.2kgと公表しています。
厚さ5cmのウレタンフォームが入り、バルブを開けると自動で空気が入って膨らみます。収納するときは、バルブを開けて空気を抜きながら丸めます。収納サイズは(約)外径20×長さ65cmです。
表面は肌触りのよいフロッキー加工、裏面はマットを滑りにくくするノンスリップ加工です。厚さと幅は5機種の中でもっとも小さい公表値なので、寝心地を厚さで選ぶ場合はほかの機種と見比べてください。付属品は、公式サイトの文字情報では確認できませんでした。
総評: 家族の分を並べてつなげたい人や、断熱の目安を数字で確かめたい人の候補です。メーカーは使用時 (約)縦190cm×幅(連結部含む)65cm×厚み8cm、重量 (約)2.5kgと公表しています。
中材はひし形に打ち抜いたウレタンフォームで、R値は6.0と公表されています。マットの両端にある大きなバルブを開けると、およそ3分で膨らむとWAQは説明しています。
両サイドのスナップボタンで連結でき、2枚つなげると(約)縦190cm×幅130cmになります。裏面には滑り止め加工があります。WAQは、屋外での使用を想定しているため常設での利用は勧めていないこと、寒冷地では服装などに注意して使うことを案内しています。型番は、公式サイトの文字情報では確認できませんでした(Amazonの表記は waq-m8)。色はタン・オリーブ・ブラックがあり、本記事のAmazonリンクはタンです。
停電や災害への備えとして
インフレーターマットは、ふだんのキャンプで使い慣れておくと、停電中の在宅避難などで床に寝るときにも扱いやすくなります。避難所に持ち込めるものや置けるスペース、避難の判断は、お住まいの自治体の案内に従ってください。
- 電気を使わずに広げられるかを確かめる: 自動で膨らむ機種は、バルブを開けて待つだけで準備できます。ただし膨らむ量には限りがあり、足りないときは収納ケースや手動のポンプで空気を足します。
- ときどき広げて膨らみ方を確かめる: DODは、長く保管した後は膨らみづらい場合があると案内しています。しまいっぱなしにせず、キャンプなどでときどき使っておくと、使う日に慌てずに済みます。
- 置き場所と持ち出し方を決めておく: 収納時の大きさは、5機種で外径約20cm・長さ約65cmから、W91×D23×H23cm(約)まで違います。玄関や車など、取り出しやすい場所を決めておきましょう。
- 寒さ対策はマットだけに頼らない: 暖かさの感じ方は、寝袋や服装、床の状態で変わります。毛布やシートなど、手持ちのものと組み合わせて考えておくと迷いません。
- 床の状態に気をつける: 鋭いものの上に敷くと、穴があく原因になります。スノーピークのようにリペアキットが付属する機種もありますが、補修のしかたは各製品の取扱説明書に従ってください。
参考: DOD公式(ソトネノキワミS) / コールマン公式(キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル)
よくある質問
結局、5機種の中でどれを選べばいいですか?
使い方で選ぶのがおすすめです。厚さを重視するならコールマンのハイピーク/シングル、持ち運ぶ重さを抑えたいならスノーピークのキャンピングマット2.5w、幅と長さに余裕がほしいならDODのソトネノキワミSが候補です。詳しくは記事内の「シーン・用途別のおすすめ」をご覧ください。
インフレーターマットとエアーマットは、どう違いますか?
本記事のインフレーターマットは、中にウレタンなどのフォームが入ったマットです。コールマン、DOD、キャプテンスタッグなどは、バルブを開くと自動で空気が入って膨らむと説明しています。空気だけで膨らませるエアーマットとは構造が違うため、本記事では比較の対象から外しています。
自動で膨らむだけで、十分な硬さになりますか?
メーカーによって案内が違います。コールマンとスノーピークは、ふくらみが足りないときに付属の収納ケースで空気を足せると説明しています。DODは、マットの弾力を引き出すには仕上げに別売りのポンプを使うよう勧めています。好みの硬さは、空気の量で調整してください。
寒い時期のキャンプでも使えますか?
断熱性の目安になるR値を公表しているのは、5機種のうちWAQ(R値6.0)だけでした。ほかの4機種は、R値を公式テキストで確認できませんでした。寒い時期は、マットだけに頼らず、寝袋や服装、地面との間に敷くシートなどもあわせて準備してください。
しまっておく間に、膨らみにくくなりませんか?
DODは、初めて使うときや長く保管した後は膨らみづらい場合があり、そのときはバルブを開けて1〜2時間ほど様子を見るよう案内しています。備えとして家にしまっておく場合は、ときどき広げて膨らみ方を確かめておくと、使う日に慌てずに済みます。
持ち運びやすい軽いマットはどれですか?
5機種のうち、スノーピーク キャンピングマット2.5wが1.9kgで最も軽く、DOD ソトネノキワミS(タン)が約4.6kgで最も重い値です。ソトネノキワミSは幅約80cm・長さ約208cmで、5機種のうち最も大きいマットです。
各製品の詳細ページ・情報源
- ハイピーク/シングル(2000036153): コールマン公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- キャンピングマット2.5w(TM-193): スノーピーク公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- ソトネノキワミS(CM1-649-TN): DOD公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- エクスギア インフレーティングマット(UB-3027): キャプテンスタッグ公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- WAQ インフレータブル式マット 8cm(waq-m8): WAQ公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
表の見方・注記
対象は厚さ・幅・長さ・重量で、厚さ・幅・長さは大きいほど、重量は軽いほど有利としています。収納時の大きさ・R値など、各社の条件がそろわない項目や、公式テキストで確認できなかった項目は判定から外しています。
※仕様は執筆時点(2026年10月)のコールマン・スノーピーク・DOD・キャプテンスタッグ・WAQの公式サイトの情報です。
