防災の備えは自治体・公的機関の情報もあわせてご確認ください。仕様はメーカー公表値で、実際の使用時間や性能は使用環境により異なります。
シーン・用途別のおすすめ
「週末のキャンプでポータブル電源を充電し、停電が長引いたときにも太陽光で充電し直すための1枚」を選びやすいよう、重視するポイント別に整理しました。
比較の観点
ソーラーパネルは、キャンプでは「電源のないサイトで、昼のあいだにポータブル電源を充電し直せるか」、停電や災害への備えでは「コンセントが使えない日が続いたときに、太陽光で充電する手段を持てるか」が大切になります。そのうえで、持ち運びやすさと、しまっておく場所の取りやすさも見ておきたいポイントです。
候補にしたのは、次の条件をすべて満たすソーラーパネルです。
- 定格(最大)出力が100〜160Wの、折りたたみ式のソーラーパネルであること
- 本体にスタンドがあり、地面に立てて使えること
- 防水・防塵の等級(IPコード)を、メーカーが公式の文字情報で公表していること
- ポータブル電源につなぐためのケーブルが付属すること
- メーカー公式サイトで現行品として案内され、Amazonで本体単品の販売ページを確認できること
当初は100〜120Wに絞る予定でしたが、条件を満たす現行品が5機種にそろわなかったため、160Wまで広げています。メーカー公式サイトで販売終了と案内されているモデルや、防水・防塵の仕様ではないと明記されているモデルは掲載していません。ためた電気の使い道は1000Whクラスのポータブル電源の比較、夜の明かりはモバイルバッテリー機能付きLEDランタンの比較もあわせてご覧ください。
このジャンル特有の注意点: ソーラーパネルの発電量は、天候や日射の強さ、パネルの角度によって大きく変わります。接続するポータブル電源のソーラー入力の端子と電圧の範囲を、購入前に確認してください。Ankerは、複数枚をつなぐときは同じ製品同士で接続するよう案内しています。EcoFlowは、160Wモデルの並列接続での使用を推奨していません。設置や保管の方法は、各製品の取扱説明書に従ってください。
選ぶときの確認ポイント
- 定格(最大)出力: メーカーが決めた試験条件で得られる出力の目安です。実際の屋外では、天候や角度によって下がることがあります。
- 重さと収納サイズ: 車への積み込みや、家の中でしまっておく場所に影響します。展開したときの大きさも、置き場所の広さの目安になります。
- 防水・防塵の等級: IPコードの1桁目は固形物(ほこりなど)、2桁目は水に対する保護の程度を表します。端子部分は別扱いのことがあるため、注記も確認します。
- ポータブル電源への接続: 端子の形(DC8020、XT-60、XT60iなど)と、付属ケーブルの長さを確認します。手持ちのポータブル電源との組み合わせを、メーカーの対応表で確かめておくと迷いません。
- 定格電圧: ポータブル電源のソーラー入力電圧の範囲に収まるかを確認します。複数枚を直列につなぐと電圧が足し合わされます。
- USB出力の有無: パネルから直接スマホなどを充電できるかどうかは、機種によって違います。
- 保証: 保証期間は購入先や会員登録の有無で変わる場合があります。
スペック・使い方の比較表
表の見方
◎ 緑の太字はその項目で5機種のうち最も有利な値、▲ 赤字は最も不利な値です(色と記号の両方で示しています)。印を付けた項目:定格(最大)出力、重さ、防水・防塵の等級。価格は判定に使っていません。◎の数が多い機種が、すべての使い方で優れているとは限りません。表の「公式テキストで未確認」は、メーカーの公開情報で値を確認できなかった項目で、判定から外しています。
| 項目 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル | Jackery SolarSaga 100 Air | Anker Solix PS100 Compact Portable Solar Panel | Anker Solix PS100 Dual Portable Solar Panel | EcoFlow 160W軽量両面ソーラーパネル |
| 型番 | JS-100F | JS-100I | A2435 | AS310011(ブラック) | 公式テキストで未確認 |
| 定格(最大)出力 | 100W | 100W | 100W | 100W | ◎ 160W(STC) |
| 変換効率 | 25% | 25% | 公式テキストで未確認 | 最大25% | 25%以上 |
| 両面発電 | 対応 | 対応 | 公式テキストで未確認 | 対応 | 対応 |
| 重さ | 約3.6kg | 3.2kg±0.2kg | 約3.5kg | ◎ 約2.8kg | ▲ 約3.8kg |
| 収納時のサイズ | 610×552×35mm | 423.5×423×47mm | 約277×355×65mm | 約510×600×34mm | 609×598×26mm |
| 展開時のサイズ | 1220×552×20mm | 1630×423×17mm | 約710×1180×23mm | 約1030×600×17mm | 1677×598×26mm |
| 防水・防塵の等級 | IP68(出力端子は防水ではない) | IP68準拠(ケーブル接続口は防水ではない) | ▲ IP67 | IP68 | IP68準拠 |
| 定格電圧 | 20.0V(STC) | 22.0V±5% | 16.8V | 21.6V | 18.8V(Vmp) |
| ポータブル電源への接続 | DC8020(多機能ソーラー充電ケーブル3m) | DC8020(多機能充電ケーブル3m、DC7909変換アダプター付属) | MC4→XT-60ケーブル0.5m、MC4延長ケーブル3m×2、XT-60→DC7909コネクタ | MC4→XT-60iケーブル0.5m、MC4延長ケーブル2.5m×2 | XT60iケーブル一体型 |
| パネルから直接USB充電 | USB-A 5V⎓2.4A/USB-C 5V⎓3A | USB-A 5V⎓2.4A/USB-C 5V⎓3A(ケーブル側) | なし | なし | 公式テキストで未確認 |
| スタンド | あり | アルミ合金スタンド(四隅とスタンドにペグ用の固定穴) | あり | あり | あり(30°〜60°で角度調整) |
| 保証 | 5年(公式サイト購入時、3年+2年自動延長) | 3年(公式サイト購入時、1年+2年自動延長) | 18か月(会員登録で6か月延長) | 18か月(会員登録で42か月延長、最大5年) | 5年 |
| 購入リンク | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る | Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る |
※SolarSaga 100Wの定格電圧・USB出力・スタンドはJackery本社公式サイト、SolarSaga 100Airの定格電圧はJackeryヘルプセンター、PS100 Dualのスタンドは同製品のクイックスタートガイドの記載です。そのほかは各社の日本語公式ページの値です。EcoFlowの160Wは、両面で受光したときの値(BNPI)を177Wと公表していますが、表には片面の標準試験条件(STC)の値を載せています。サイズはcm表記の公表値をmmに換算しています。変換効率・定格電圧は各社の表記がそろわないため、◎▲の判定から外しています。重さの判定は出力の違うEcoFlowの160Wを含めた5機種で行っています。100Wの4機種で最も重いのは、SolarSaga 100Wの約3.6kgです。
各製品の特徴
総評: すでにJackeryのポータブル電源を持っている人の候補です。メーカーは最大100W、変換効率25%、重さ約3.6kg、防水・防塵はIP68と公表しています。
背面からも発電する両面発電に対応します。USB-AとUSB-Cの出力があり、ポータブル電源だけでなく、スマートフォンやタブレットも直接充電できるとメーカーは案内しています。付属の多機能ソーラー充電ケーブルは3mです。収納時は610×552×35mmの2つ折りです。IP68ですが、出力端子は防水ではないと注記されています。Jackery公式サイトで購入した場合、3年の保証に2年の自動延長が加わり、5年保証になるとしています。
仕様の出典: Jackery Japan公式(SolarSaga 100W)(2026年10月23日確認)
総評: ポータブル電源がない場面でも、スマホを直接充電したい人の候補です。メーカーは最大100W、変換効率25%、重さ3.2kg±0.2kg、防水・防塵はIP68準拠と公表しています。
付属の3mの多機能充電ケーブルにUSB-AとUSB-Cの出力があり、2台まで直接充電できるとしています。アルミ合金のスタンドを広げると自立し、本体の四隅とスタンドの固定穴にペグを通して地面に固定できます。最適な角度の目安を示す「太陽角度インジケーター」も備えます。4,000回の折りたたみ耐性テストをクリアしたとメーカーは説明しています。ケーブル接続口は防水ではありません。Jackeryのポータブル電源100 Plus/240 New/300 Plusを充電するときは、別売のUSBトランスジャックが必要です。
仕様の出典: Jackery Japan公式(SolarSaga Air シリーズ) / Jackery Japan 発売のお知らせ / Jackeryヘルプセンター(JS-100I)
総評: 家の中の限られた場所に保管したい人の候補です。メーカーは最大100W、重さ約3.5kg、格納時 約27.7×35.5×6.5cm、防水・防塵はIP67と公表しています。
折りたたむとA3コピー用紙ほどの大きさになり、玄関の靴棚や寝室の本棚にも保管しやすいとメーカーは案内しています。ハンドルにはゴム素材を使っています。付属品はMC4→XT-60ケーブル(0.5m)、MC4延長ケーブル(3m)2本、XT-60→DC7909コネクタです。パネルから直接スマホを充電するUSB出力はありません。メーカーは、本製品1枚でAnker Solix C1000を最短12時間で満充電できるとしています(天候や使用環境で変わると注記)。
仕様の出典: Anker Japan公式(PS100 Compact)
総評: 持ち運ぶ重さを抑えたい人の候補です。メーカーは最大100W、変換効率25%、重さ約2.8kg、防水・防塵はIP68と公表しています。
N型セルと両面発電を採用し、ETFE素材や強化アルミニウムフレームにより、耐用年数10年を実現したとメーカーは説明しています。背面のMC4ポートに付属のケーブルをつないで使い、MC4→XT-60iケーブル(0.5m)とMC4延長ケーブル(2.5m)2本が付属します。USB出力はありません。両面にパネルがあるため、持ち運ぶときはハンドルやフレーム部分を持つよう注意書きがあります。製品本体などには「Anker SOLIX PS100 Bifacial Portable Solar Panel」と印字されていますが、同じ製品です。
仕様の出典: Anker Japan公式(PS100 Dual) / クイックスタートガイド
総評: 1枚あたりの出力と、部品のまとめやすさを重視する人の候補です。メーカーは定格160W(STC)、変換効率25%以上、重さ約3.8kg、防水・防塵はIP68準拠と公表しています。
本体にスタンド、XT60iのソーラー充電ケーブル、角度調整用のガイドを一体化しています。部品を忘れにくい設計とメーカーは説明しています。スタンドは30°〜60°で角度を調整できます。N型TOPCon単結晶セルの両面受光型で、両面で受光したときの値(BNPI)は177Wと公表されています。動作温度は-40℃〜+85℃、保証は5年です。別売の直列接続ケーブルで最大2枚まで直列接続でき、並列接続での使用は推奨されていません。
停電や災害への備えとして
ソーラーパネルは、ふだんのキャンプで使い慣れておくと、もしものときにも扱いやすくなります。発電できるのは日中で、量は天気に左右されます。そのため、晴れている時間にポータブル電源へためておく使い方が基本になります。
- スマホを直接充電できるか: パネルやケーブルにUSB出力があるのは、Jackeryの2機種です。Ankerの2機種はUSB出力がないと明記しており、いったんポータブル電源に充電してから使います。
- 置き場所を考えておく: Jackeryは、ガラス越しではなく屋外に設置するよう案内しています。ベランダや庭など、日当たりのよい屋外の場所を前もって確認しておくと、慌てずに設置できます。
- つないだまま放置しない: Jackeryは、夜間や雨天・曇天時にパネルをつないだままにすると、ポータブル電源の待機電力で残量が少しずつ減ることがあると説明しています。発電できない時間はケーブルを外す運用も検討してください。
- ケーブル類をまとめて保管する: 接続ケーブルや変換アダプターが別になっている機種は、本体と一緒に保管しておくと、使うときに探さずに済みます。EcoFlowの160Wは、ケーブルとスタンドが本体と一体です。
- 一度つないで試しておく: 手持ちのポータブル電源と端子が合うか、晴れた日に一度つないで確かめておくと、いざというときに迷いません。
参考: Jackery Japan公式(SolarSaga 100W) / Anker Japan公式(PS100 Compact)
よくある質問
結局、5機種の中でどれを選べばいいですか?
折りたたみソーラーパネルは、持ち運びの軽さならPS100 Dual、スマホを直接充電するならSolarSaga 100 Airが候補です。収納場所が限られるならPS100 Compact、1枚あたりの出力を重視するならEcoFlowの160Wも検討できます。
曇りや雨の日でも発電できますか?
各メーカーは、天候や日射の強さ、設置の角度によって発電量が大きく変わると案内しています。Jackeryは、夜間や雨天・曇天時は十分に発電できない場合があると説明しています。表の出力はメーカーが公表した条件での値で、本記事では天候ごとの発電量を推定していません。
持っている他社のポータブル電源にもつなげますか?
他社のポータブル電源へつなぐには、端子と電圧が合うかの確認が必要です。Jackeryの2機種はDC8020、Ankerの2機種はMC4からXT-60またはXT-60i、EcoFlowはXT60iケーブルが付属します。Ankerは定格電圧が入力範囲に収まるよう注意しています。
部屋の窓際に置いて発電できますか?
Jackeryは、ガラス越しなどの屋内ではなく屋外に設置するよう案内しています。ガラス越しでは発電量が弱くなることがあるとしています。ベランダや庭など、パネル全体に直射日光が当たる屋外の場所に設置し、置き方は各製品の取扱説明書に従ってください。
急に雨が降ってきたら、そのまま使えますか?
メーカーが公表している防水・防塵の等級は、PS100 CompactがIP67、ほかの4機種がIP68またはIP68準拠です。ただしJackeryは、2機種とも出力端子やケーブル接続口は防水ではないと注記しています。雨の日の扱いや、強い風のときの扱いは各製品の取扱説明書に従ってください。
いちばん軽いパネルはどれですか?
5機種のうち、Anker Solix PS100 Dual Portable Solar Panelが約2.8kgで最も軽い値です。出力が160Wと最も大きいEcoFlow 160W軽量両面ソーラーパネルは約3.8kgで、最も重い値です。
各製品の詳細ページ・情報源
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- SolarSaga 100 Air: Jackery Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- PS100 Compact: Anker Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- PS100 Dual: Anker Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
- EcoFlow 160W軽量両面: EcoFlow Japan公式 / Amazonで最新価格を確認 →楽天で見る
表の見方・注記
対象は定格(最大)出力・重さ・防水防塵の等級です。出力は100Wの4機種が同じ値のため▲を付けていません。防水防塵はIP68(準拠を含む)の4機種を同等とみなし、◎を付けていません。変換効率・定格電圧など、各社の表記がそろわない項目や公式テキストで確認できなかった項目は判定から外しています。
※仕様は執筆時点(2026年10月)のJackery Japan・Jackery本社・Anker Japan・EcoFlow Japanの公式サイトの情報です。
